こんにちは、近々引っ越しが決まったさとさんです。
業者にお願いする引っ越しは今回が初です。
しかしながら、いろいろな口コミなどを調べてみると、3・4月の引越しは恐ろしい価格になってしまうことも多いということを知り、何とか安くする方法を調べました。
その方法とは、「訪問見積もり」「相見積もり」と「値引き交渉」でした。
というわけで、今回は、引っ越し費用を抑えるための値引き交渉のやり方を、私の実話をもとに解説します。
先に結果を言うと、もらった見積もり順の最初と最後で約28万円の差が出ました。
そもそも引っ越しは何にお金がかかる?
主に運送関連費と人件費、引っ越し資材、荷物への保険です。
引っ越し資材には、段ボールや養生に使うものがあります。
運送関連費には以下のようなものが含まれています。
- 車両費
- 高速道路料金
- ガソリン代
友人などの力を借りて自分でやった場合を考えてみましょう。
概算ですが、以下のような価格になるのではないかと思います。
費用名目 | 料金(円) |
車両費(2tロングを一日レンタル) | 25,000 |
高速道路料金(100km) | 4,000 |
ガソリン代(100kmを7km/L、135円/Lで計算) | 2,000 |
人件費(友人二人に謝礼一万円ずつ) | 20,000 |
資材(段ボールはスーパーでもらう、緩衝材やガムテは100均で購入) | 2,000 |
保険 | なし |
合計 | 53,000 |
この通り、5万円ほどで済みます。
ただし、以下のようなリスクもあります。
- レンタルトラックをぶつけるなどした場合は免責額まで払う必要がある
- 賃貸で荷運び中に壁や床に傷をつけてしまうと修繕費を払う必要がある
- 家電などを落として壊した場合、新しいものを買う必要がある
- 友人がけがをしたら、場合によっては治療費などが必要になる
業者に頼めば、このようなリスクを負うことはありません。
こんなことも考えておくと、業者の見積価格が安いのか高いのか判断する材料にもなります。
ちょっと話がそれましたが、本題に入りましょう。
引っ越し基本情報
まず、私の引っ越しにおける基本情報です。
- 距離: 関東内で県外への50km以内の移動
- 人数: 二人
- 引っ越し元住居: 賃貸・エレベーター有で道幅広い
- 引っ越し先住居: 賃貸・エレベーター有で道幅広い
- 引っ越し時期: 3月下旬~4月上旬の繁忙期真っただ中
- 時間: 指定なし
- 荷物: 二人暮らしで荷物少な目。段ボール30箱、2tロングに収まる量
- 見積時期: 2月末
- 不動産屋の引っ越し屋紹介割引あり
このあたりは見積もりで毎回確認される内容なので、あらかじめ確認しておきましょう。
荷物の量は、ざっくりで大丈夫なので把握しておくといいかと思います。
電話やネットで見積もり依頼する際に、聞かれることがあるので。
訪問見積もり
訪問見積もりとは、その呼び名通り、業者に家に来てもらい、実際に運ぶ荷物を見て引っ越し料金を見積もってもらう方法です。
メリットは以下のような点です。
- 見積もりが正確
- 真剣に値引き交渉できる
- 粗品がもらえる
大きなメリットは、真剣に値引き交渉ができるという点です。
なぜなら、私たち依頼者側の引っ越しがほぼ確定していることが多く、契約をとれる可能性が高いからです。
値引き交渉をしたい場合は、必ず訪問見積もりをしてもらいましょう。
相見積もりとは
相見積もりとは、複数の業者の見積もりを取って比較することです。
最近だと、引っ越し一括見積サービスを使えば、同じ条件で色々な引っ越し業者に見積もり依頼を出せるので、当たり前になっていますね。
相見積もりの目的は、相場を知って値引き交渉の材料にすることです。
引っ越しは時期によっても業者によっても全く費用が違います。
ネットに書き込みが色々あるんだから参考にすればいいんじゃないかと思うかもしれませんが、同じ3月でも一日ずれるだけだったり、同じ日でも業者によって2桁万円は異なることがあります。
業者から提示される費用見積もりは適正なのか、値引きできるとしたらどれくらいなのかを知るためにも、自分の引っ越し条件における相場を知ることが重要です。
何件か見積もりを取って相場がわかったら、値引き交渉をしてみましょう。
値引き交渉のやり方
値引き交渉のやり方は、前に来た業者の見積もり価格を伝えて、それより安くならないかと交渉するというものです。
簡単に流れを説明すると、以下の通りです。
- 見積もり一社目のA社で15万と言われた。
- 見積もり二社目のB社が15万より高い場合、A社の価格を伝えて値引き交渉する。
- 見積もり三社目のC社に、それまでの見積もりの最安値を伝えて、値引き交渉する。
このように、最安値の更新を繰り返して言って、どこに頼んでも値引きを断られるようになったら、そこが値引きの限界です。
ポイントとしては、まずは業者に相見積もりですと伝えることです。
他の業者と価格競争になるので、限界の二・三歩手前の見積もりを出してくれます。
そして、そろそろ決めたいと思ったら、業者に安くしてくれたら即決する旨を伝えることです。
そうすれば、ほぼ最安値をだしてくれます。
また、即決してくれたら安くすると言われても、絶対に即決しないこと。
業者は高い価格で吹っ掛けて、即決したら安くなると言って普通の価格を提示してきたりします。
相対的な価格に惑わされず、自分の希望価格を基準に考えましょう。
希望価格を下回って納得できれば即決してもいいと思います。
この三つを念頭に置いて値引き交渉に挑みましょう。
それでは実際に、相見積もりと値引き交渉をどのようにするのか、実例を交えて説明します。
相見積もりの実例
一社目: アート引越センター
一件目なので、相見積もりですと伝えて、見積もりを出してもらいました。
そして、出された見積もりを見ると、370,150円というとんでもない価格に驚きました。
詳しい内訳は以下の通りです。
費用名目 | 価格(円) |
車両費 | 54,000 |
人件費(6名) | 112,000 |
補助車 | 81,000 |
梱包資材 | 13,350 |
梱包作業費 | 18,000 |
保防費 | 25,000 |
シーズン料金 | 100,000 |
紹介割引 | ▲33,200 |
合計 | 370,150 |
まず引っ越しの工程が、50kmの移動にもかかわらず、夜に荷物を積んで、次の日の午前中に引っ越し先に送るという二日またぎでした。そのせいで人件費も二倍で、補助車代も追加されています。
シーズン料金という名目の10万円もよくわからないですね。
見積もりにこんなに堂々と入れてくるものなのだと初めて知りました。
また梱包資材費もしっかりと見積もりに入っています。
食器を簡単に収納できる段ボールは、特許も取得しているし自信があってのことでしょうか。
二日工程になってることといい、アートは色々な人からとことん金を巻き上げる方針なんだなというのが個人的な感想です。
他で一日で済ませてくれる業者を探すとして、今回の見積もりから相場を考えてみました。
上記の見積もりからシーズン料金をなくして、一日工程にした場合の価格にしてみます。
費用名目 | 価格(円) |
車両費 | 54,000 |
人件費(3名) | 56,000 |
補助車 | 0 |
梱包資材 | 13,350 |
梱包作業費 | 18,000 |
保防費 | 25,000 |
シーズン料金 | 0 |
紹介割引 | ▲33,200 |
合計 | 133,150 |
赤文字は変更箇所です。133,150円と現実的な価格になりました。
このくらいが、今回の引っ越しの相場だと考えて、今後の値引きの目標値にしてみます。
二社目: サカイ引越センター
相見積もり二社目ということだけ伝えて見積もりを依頼。
雑談の中で、他の業者の提示価格を探ろうとしてきますが、一番安いところに決めようと思ってますとだけ伝えて価格は言いませんでした。
出してもらった見積もりを見ると、 40万円越え。
工程も二日間で、アート引越センターと同じような見積もり内容なので詳しくは省略します。
断ることは確定していますが、後学のために値引き交渉をした会話を記録しておきます。
私「思っていた条件と違ったので、すみませんがまたの機会にさせてください。」
業者「どのような条件を考えていましたか?」
私「まず工程は一日で、予算は15万円以内で考えていました。」
業者「この距離だと必ず二日工程になって、どこまで安くしても25万円ほどになります。」
私「この40万越えの見積もりとだいぶ違いますね。。」
業者:「即決していただけたらの値段なので頑張らせていただきます。」
この後は丁重にお断りして、プレゼントのお米を頂き二社目の見積もりが終了しました。
まさかサカイさんまで二日工程とは。。大手は全部だめかなと思い始めました。
三社目:アーク引越センター
ここでも、相見積もり三社目ということだけ伝えて見積もりをお願いしました。
ここでまず出してもらった価格が187,000円。
作業員の人数や工程を聞いてみたところ、3人で朝積み込んで午後には終わるとのこと。
ようやく希望の条件に合う引っ越し屋が見つかったので、気合を入れて値引き交渉です。
以下値引き交渉のやり取りになります。
私「値段の条件さえ合えば、こちらでお願いしたいと思うのですが、もうちょっと値引きはできないでしょうか?」
業者「わかりました、確認します。ちなみに、希望の価格はどれくらいでしょうか?」
私「14万を切っていただければ即決します。」
業者が電話・・
業者「頑張らせていただいて16.5万でした。いかがでしょうか?」
私「すみませんが、ちょっと考えさせてください。二日後には連絡します。」
希望の価格にちょっと及ばなかったので、次の日に見積もり依頼をしていたアリさんマークの引越社に賭けてみることにしました。
ただ、営業さんの雰囲気がよく、価格の折り合いさえつけばアークさんに頼みたくなったので、アリさんの見積もり価格が安かったら、その価格をもってアークさんに再度価格交渉をしようと思います。
四社目: アリさんマークの引越社
ここでは、相見積もり四社目ということと、今までの業者より安かったら即決する旨を伝えて見積もりをお願いしました。この時点で価格は伏せています。
アリさんが二日工程だったらアーク引越センターに依頼するつもりだったので、ここは勝負に出ました。
そうして出してもらった見積もりは、なんと132,000円。
しかもPayPay対応で5%ポイント還元があるとのことで、実質125,400円。
ついに希望価格までたどり着きました。
今日中に返事をすると業者の方に伝えて、一旦お帰り頂きました。すみません。。
そしてすぐに、前日来たアークの担当の方に電話をして、アリさんの13万より安ければ、この電話で即決すると伝えたところ、残念ながら値引きはできませんとのことでした。無念。。
その後アリさんの担当の方に連絡して、正式に依頼、契約完了です。
見積もり一覧
見積もり結果を記載しておきます。
今回は、不動産屋の紹介で、四社に訪問見積もりを依頼しました。
表は、上から見積もりを依頼した順になっています。
引っ越し屋 | 工程 | PayPay対応 | 見積価格(税込み) |
アート引越センター | 二日工程 | × | 408,815円 |
引越しのサカイ | 二日工程 | × | 258,000円 |
アーク引越センター | 半日工程 | × | 165,000円 |
アリさんマークの引越社 | 半日工程 | ○(5%還元) | 132,000円 |
アリさんマークの引越社はPayPayの5%還元があるので、実質125,400円です。
アート引越センターとアリさんマークの引越社では、実に28万円の差がついています。
まとめ
今回は、引っ越し料金を安くする方法を説明しました。
やるべきことは以下の三点です。
- 訪問見積もり
- 相見積もり
- 価格交渉
それぞれのポイントとしては以下の通りでした。
訪問見積もりで、正確な価格を見積もってもらい、値引き交渉をする。
相見積もりは、自分の引っ越し条件の相場をつかんで希望価格を決める。
価格交渉は、自分の中の希望価格を基準にして、業者の提示する価格に惑わされないようにする。
引っ越し料金が高くて困っている人や、どうやって値引きすればいいかわからない人の役に立てば幸いです。
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