こんにちは、さとさんです。
このたび、1年半ほど使った食洗機が故障しました。
修理すると数万~かかってしまうようなので、買い替えようかなとも思っていたのですが、DIYで分解修理している人もいるようなので、自分も挑戦してみました。
というわけで、今回は、パナソニックの食器洗い乾燥機「NP-TCR4-W」をDIYで分解修理した流れを説明したいと思います。
現象
- 運転終了のビープ音が鳴った後も給排水を繰り返す
- 運転開始直後に給排水を繰り返して洗浄が始まらない
なにかのタイミングで給排水を繰り返すようになってしまいました。
原因(推測)
ネットで調べると、排水異常の原因のほとんどは、水位センサーや泡検知センサーの汚れのようだった。
ただ、このような現象が起きている人は、5年以上使い続けているなど、使用期間が長いようでした。
私は使い始めて1年半くらいで、予洗いをしてから食器を洗ったり、庫内クリーナーを使ったりときれいに使うよう心掛けていたのに。。。
とはいえ、他に被疑個所もないので、水位センサー・泡検知センサーの汚れが原因と仮定して作業を進めます。
対処
水位センサー・泡検知センサーの汚れを落とす。
用意するもの
- プラスドライバー
- タオル
- 精密ドライバー(なければ細長くてかたい針のようなもの)
- サンドペーパー(金属用、#400)
- ボールペン、紙
サンドペーパーや精密ドライバーは通販やホームセンター、100円均一などで買えます。
私はホームセンターで買ってきました。
手順
下準備
まずは乾燥モードで運転して、庫内に残っている水を排水します。

ホースを外した際に水が出てこないよう、水栓を閉じておきます。

電源ケーブル、アース線を抜いて、作業の邪魔にならないようまとめておきます。

給水ホースと排水ホースを本体から取り外します。

作業しやすい場所にタオルを敷いて、本体背面を下にして置いたら、下準備完了。
水が出てくることがあるので、タオルは必須です。
分解
底面のネジをすべて取り外します。

底面だけで、9本ありました。
右上にある黒いゴム(排水栓)を外し、本体を傾けて、内部に残っている水を排出します。

底面を下にして立てて、背面のネジもすべて取り外します。(後日もう一度分解したら、底面側の二本だけで大丈夫でした)

背面のねじは4本でした。
外したパーツは再度取り付けるため、紙などの上に外した場所がわかるように置いておくとやりやすいです。

底蓋を開けると、下の写真のようなパーツ群が露出します。

赤枠が、水位センサー・泡センサーの入っているセンサーボックスです。
緑枠は、ポンプです。
ポンプは修理箇所に直接関係ありませんが、センサーボックスを取り外す際に動かす必要があります。
センサーボックスの取り外し
下の写真は、センサーボックスにフォーカスしています。

ねじ止めなどはなく、左側のセンサーボックスに水を送る口で固定されています。
左側の箱を手で押さえて、センサーボックスを右側に引っ張ると外れます。
結構な力が必要でした。

センサーボックを固定しているネジも外します。

奥の方にあるので、長めのプラスドライバーを使うと取りやすいです。
次に、センサーボックスを手前に引き出します。
ただ、このままだと下のポンプに引っ掛かって取り外せません。
そこで、ポンプを固定しているネジを外して、ポンプを下方向にずらしつつ、センサーボックスを引き出します。
下の写真の赤丸のネジを外し、ポンプを時計回りにねじりながら、センサーボックスを引き抜きます。

センサーボックスの分解
センサーボックスは、電極がつながっている上部と、水が溜まるであろう下部に分けられます。



どちらも洗う必要がないほどきれいでした。
ただ、下の画像の赤枠のように、泡センサーの電極部の片方に錆のような汚れが見つかりました。

電極をサンドペーパーで磨きます。
まずは下の写真の赤枠の部分が返しになっているので、精密ドライバーなどの細い棒で内側に押します。

押しすぎると戻らなくなってしまうので、ちょっと押して引き抜くを繰り返しましょう。
引き抜いたセンサーは、青さびやらでかなりくすんでいました。

これを、サンドペーパーで磨きます。
私が使ったのは、セリアかDAISO(うろ覚え)で購入した8枚入りサンドペーパーの#400です。
磨いた後の電極は、光沢を取り戻していました!

2つの電極を磨き終わったら、元通りに差しなおします。
戻す際、精密ドライバーを使って、電極の返しの部分を外に広げることを忘れないこと。
これでセンサーの掃除が完了です。
組み立て
分解した順番と逆の流れで組み立てます。
注意するポイントとしては、センサーボックスに水を送る口はしっかりとつなぐことです。
ここが緩かったりすると、水が漏れてしまいます。
組み立て終わったら、試しに食器を入れずに、標準モードで動かしてみましょう。
水漏れ等なく、正常に終わったら作業完了です。
結果
修理してから3か月使用していますが、水漏れ等なく正常に動いているように見えます。
まとめ
作業全体は、2時間ほどでした。
機械に詳しい人ならもっと早くできるのでしょうか。。とても疲れました。
とはいえ、修理したらどうも数万かかるようなので、ダメもとでやってみてよかったです。
もし、同じような症状でお困りの方、修理に出したり買い替える前に、DIYで直してみてはいかがでしょうか。
2021/4/17追記
知り合いの食洗機を同じ手順で分解修理したら、1時間かかりませんでした。
一度慣れてしまえば、後はサクサクできるので、やはり経験しておいて損はないと思います。
参考

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コメント
丁寧なご説明ありがとうございました。ご教示頂いた方法で、うちの食器洗い機も直りました。
幾分苦労した点といえば水位センサを抜く際にケーブルが引っかかったことでしたが、これもポンプを大きめに下にずらせばクリアできました。
無事修理できたみたいで良かったです!
ケーブルが引っかかるケースもあるんですね…
情報ありがとうございます!
1年前に購入し毎日2、3回ほぼスピーディーで使用していたところ同様の不具合が出だして困っていましたがさとさんが公開されている手順でセンサー等を清掃した後は正常に作動しています。詳しい写真付きの解説ありがとうございました。
ただ当方は2020年製造のTCM4になるのですが、グレードによる取り回しの違いなのか製造年によるものかは分かりませんがポンプをずらすことなくセンサーボックスを取り出すことができました。
*最初はポンプの2箇所のネジを外しましたがポンプは動かずおそらくポンプを固定しているその他ネジをすべて取り外さないとポンプ自体は動かない状況と思われたため試しにポンプはそのままで取り出せるどうかやってみたら普通に取り出せました。
ありがとう!
TCM3ですが造りはほぼ同じ。
お手本になりとっても役立ちました。
コメントありがとうございます
お役に立ててよかったです!
スタートから数分で排水してしまう事が頻繁に起きて、修理か買い換えか迷ってる時に拝見しました。TCM4ですがほぼ同じ作りだったので無事分解清掃できました!センサー室の中がドロドロの状態でした…。とても助かりました!
先日ヤフオクで同じ機種2年落ちのジャンクを購入して調べていましたらこちらにたどり着きました。
ご教示いただいた手順で内部センサーの清掃だけのつもりでしたが、センサーの内部は先出のタナタナ氏同様の状況で垢の層が成長していました(ジャンクになった原因ですね。サービスマンだと割とアルアルなのかもとおもいまいした。)ちなみにセンサーの電極はピンセットでハネ部を摘まんだら割と簡単に外せましたので参考まで。おかげさまで我が家も食洗器デビューできました。ありがとうございました!
無事に動いてよかったです!
確かに電極はピンセットを使うと外しやすそうですね、共有ありがとうございます。