外貨建て保険と変額保険を解約してインデックス投資にした理由

外貨建て保険・変額保険を解約してオルカンやS&P500などのインデックス投資に切り替えた理由を解説するアイキャッチ画像 資産形成
資産形成

この記事は「ライフプランと保険の落とし穴シリーズ」の第2回です。

第1回 保険と資産形成は別で考えるべき理由
・第2回 外貨建て保険は本当に増えるのか
・第3回 貯蓄型変額保険は本当に損にならないのか
・第4回 すでに保険に入ってしまった人はどうすべきか
第5回 外貨建て保険と変額保険を解約してインデックス投資にした理由(この記事)

こんにちは、さとさんです。

前回の記事では、住宅購入をきっかけにFP相談を受け、ライフプラン表をもとに外貨建て保険や変額保険、がん保険に加入したものの、最終的には解約することになった話を書きました。

解約時は解約控除などもあり、60万円以上の損失が確定しました。
それでも私は、資産形成は保険ではなくインデックス投資にするべきという結論に達しました。

そして保険を解約したあと、その分のお金はNISAでオルカンやS&P500といったインデックス投資に回しています。

そんな体験から、今回は

  • なぜ外貨建て保険とユニットリンクに入ったのか
  • なぜ最終的に解約したのか
  • なぜインデックス投資に切り替えたのか

について整理します。

外貨建て保険は「資産形成」として勧められた

まず、外貨建て保険についてです。

これはFP相談の中で、かなりわかりやすく資産形成の商品として勧められました。
当時の説明としては、

  • 円よりドルのほうが金利が高い
  • 長期で持てば増えやすい
  • 老後資金や将来の繰上返済にも使える

といったものでした。

実際、設計書にも利回り4.45%が書かれていて、数字だけ見るとかなり魅力的に見えました。

外貨建て保険の設計書。予定利率の数字を見ると魅力的に見えるが、
為替リスクやコスト構造までは直感的に分かりにくい。
外貨建て保険サニーガーデンEXの設計書

当時は、ちょうどアメリカ債の利回りが高騰していた時期でもあり、「円よりドルの方が金利が高い」とか、「長期なら資産形成になる」という説明を受けていました。

4%以上という数字と、もっともらしい設計書をみせられて、確かにいい商品だと思ってしまったのを覚えています。

変額保険は「生命保険」として勧められた

私が加入したアクサ生命の変額保険”ユニットリンク”は、純粋に生命保険として提案されました。

当時は,掛け捨ての生命保険よりも、貯蓄型の生命保険の方が、最後はお金が戻ってくるのでお得という説明を受けていました。
そのため、当時の私は「どうせ生命保険に入るなら,掛け捨てより貯蓄型のほうがよさそうだ」と思い、契約することにしました。
ただ、後から考えると、この設計にはかなり違和感があります。

FPはライフプランをもとに、もし今,自分が亡くなった場合,残された家族にいくら必要かを計算し、その金額を保険でカバーする形にしていました。
一見すると合理的に見えますが、よく考えるとかなり不自然です。

というのも、年齢が上がっていけば以下のような状況になるはずです。

  • 住宅ローン残高は減る
  • 子どもの教育費は終わる
  • 家族の生活費負担も変わる
  • 自分たちの金融資産も増えていく

つまり、私が予定外で死亡した後に残された家族に必要となるお金は、年齢とともに減っていくのが自然です。
実際、保険の考え方としては、必要保障額が年齢とともに減ることを前提にした逓減定期保険のような考え方があります。
これは、若いうちは大きな保障を持ち、年齢が上がるにつれて保障額を下げていくタイプの保険です。家族の生活費や教育費、住宅ローン残高が時間とともに減っていくなら、考え方としてはこちらのほうがよほど合理的です。
にもかかわらず、提案されたのは、長期間ほぼ同じ保障額を前提に、高い保険料を払い続ける貯蓄型の保険でした。
ちなみに、私が契約したユニットリンクは、掛け金の減額はできますが、10年以内に減額すると数十万円の手数料という名の解約控除が発生する商品でしたので、やはり減額に柔軟に対応しているとはいいがたいです。

つまり、本来は年齢とともに必要保障額が減るはずなのに、その要件が十分に反映されていない商品を提案されたように思います。

しかもNISAの積立額まで減らされた

さらに問題だったのは、この保険料を払うために、NISAの積立額を減らすことまで提案されたことです。

ライフプラン表を見ると、NISAは月5.8万円の固定支出として組み込まれていました。しかも、私が本当に知りたかった資産運用の中身についてはほぼ説明がない一方で、保険の提案はかなり具体的でした。

つまり、実際には

  • 保険料は増える
  • NISAの積立は減る

という形になっていたわけです。

当時は「保険も資産形成の一部」と思わされていましたが、今から考えると、かなり営業側に都合のよい説明だったと感じています。

考え方としては、保障と資産形成を一つの商品でまとめる必要はなく、必要な保障はできるだけシンプルに確保し、資産形成はNISAなどのインデックス投資で行ったほうがずっと合理的だったと思っています。

設計書を見ると「増えるように見える」

当時の私が納得してしまった大きな理由の一つは、設計書の数字でした。
特にユニットリンクの設計書には、運用利率ごとのシミュレーションが載っていて、将来かなり増えるように見えました。

ユニットリンクの運用シミュレーション例。
長期で大きく増えるように見えるが、前提条件や手数料の影響は見えにくい。
アクサ生命のユニットリンク(有期型)の運用シミュレーショングラフ

こういうグラフを見ると、「長期なら大丈夫そうだな」と思ってしまいます。私も当時はそうでした。
さらに、設計書の表をよく見ると、2年目に解約した場合は92万円の払込みに対して、0%運用では38万円しか戻らない計算になっていました。

保険は長期契約が前提のため、途中解約では返戻金が大きく減る場合がある。
実際に解約した際は60万円以上の損失になった。
アクサ生命のユニットリンク(有期型)の運用シミュレーション表

しかし今思うと、保険としてのコストや途中解約時の不利さは、その場ではあまり強く意識しませんでした。

つまり、設計書は「増える未来」をイメージさせる一方で、「やめたくなったときの厳しさ」は見えにくいのだと思います。

途中解約にはかなり弱い

そして、実際に解約しようとして初めて、この商品たちの弱点がよくわかりました。

保険は基本的に長期契約を前提に設計されているため、途中でやめるとかなり不利になります。特に初期の数年間は、払込保険料に対して解約返戻金がかなり少ないことがあります。

上述した設計書からわかるように、数十万円レベルで元本が減ります。
私の場合、生命保険ユニットリンクは3年目の途中で解約し、60万ほど解約控除で持っていかれました。
外貨建て保険のサニーガーデンEXは、為替の影響でプラスになりましたが、それでも2024~2025年にインデックス投資をしていなかった機会損失分を考えると100万レベルで損をしていることになります。

そう考えると、解約控除はその時点だけ見ればかなり痛いですが、それでも続けるよりやめて、インデックス投資に回した方が合理的だと判断しました。なぜなら、この先も高い保険料を払い続けることで、さらに資産形成のスピードが落ちると考えたからです。

保険は資産形成として効率がよくないと感じた

外貨建て保険やユニットリンクについて調べる中で、私が最終的に感じたのは、保険は資産形成としては効率がよくないということでした。

理由はシンプルで、

  • 手数料が高い
  • 商品構造が複雑
  • 途中解約に弱い
  • 投資と保障が混ざっていてわかりにくい

からです。

しかも、保険は一度入ると「今やめると損だから続けよう」という心理になりやすいです。そうやって、高い固定費が長く家計に居座ることになります。

これは資産形成にとってかなり不利です。

だからインデックス投資に切り替えた

最終的に私は、資産形成については保険ではなく、インデックス投資でやることにしました。

具体的には、

  • オルカン
  • S&P500

などです。

理由はとてもシンプルです。

まず、商品構造がわかりやすいです。
お金を入れる → 市場全体に分散投資する → 長期で成長を期待する。
基本はこれだけです。
サラリーマンが複雑な金融商品を延々と調べ続けるのは、あまり効率的ではないと感じています。
複雑な商品を調べる時間や、買った後に悩む時間は本当にもったいないので、シンプルイズベストです。

次に、コストが低いです。
人気のインデックスファンドは信託報酬もかなり低く、保険商品のように複雑なコストを意識する必要がありません。
これは長期で考えるほど、じわじわと効いてくるので、0.001%ですら軽視してはいけません。
しかも、現在はNISAという非常に有利な制度があるので、投資にかかる税金が抑えられる点も大きいです。

そして何より、保障は保障、資産形成は資産形成で分けたほうが自然だと思います。

もし保障が必要なら、その時点で必要な分だけシンプルに備えればいい。
資産形成をしたいなら、低コストの投資信託で長期運用すればいい。

今の私には、この形のほうがずっと納得感があります。

もしインデックス投資していたら

これはちょっと脱線ですが、もし外貨建て保険の1千万を原資として、変額保険の保険料月約4万円を年利4%で運用した場合どうなるかシミュレーションしてみました。

20,689,490円でした。元本1480万に対して約1.4倍です。これだけで、保険がどれだけ資産形成のスピードを遅らせるかわかります。もちろん、株はシミュレーション通りにいかず、大きく上下する可能性がありますが、インデックス投資であれば最終的に年利4%としておけば間違いはないだろうという予測値であることは付け加えておきます。

まとめ

私は住宅購入をきっかけにFP相談を受け、外貨建て保険やユニットリンク保険に加入しました。

外貨建て保険は「資産形成」として、ユニットリンクは「貯蓄型の生命保険」として勧められました。どちらも当時は合理的に見えましたが、後からよく考えると、

  • 保障額の考え方が不自然
  • NISAの積立を減らしてまで入る意味が薄い
  • 設計書では増える未来が強調される
  • でも途中解約にはかなり弱い

という問題がありました。

最終的に私は、保険はすべて解約し、今はオルカンやS&P500などのインデックス投資を中心に資産形成をしています。

もちろん、すべての人にとって保険が悪いわけではありません。
ただ、資産形成を目的にするなら、保険よりも先に投資という選択肢を真剣に考えたほうがいいとは思っています。

次の記事

次の記事では、

外貨建て保険や保険型商品と、インデックス投資では、期待値にどれくらい差があるのか

を数字で比べてみたいと思います。

「なんとなく保険は効率が悪そう」ではなく、実際に比べるとかなりはっきり差が見えてきました。

ライフプランと保険の落とし穴シリーズ

FP相談をきっかけに、保険と資産形成について考え直した体験を、「ライフプランと保険の落とし穴シリーズ」としてまとめていますので、保険や資産形成に興味がある方はぜひご覧ください。

第1回 保険と資産形成は別で考えるべき理由
・第2回 外貨建て保険は本当に増えるのか
・第3回 貯蓄型変額保険は本当に損にならないのか
・第4回 すでに保険に入ってしまった人はどうすべきか
第5回 外貨建て保険と変額保険を解約してインデックス投資にした理由(この記事)

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